京都府舞鶴市での大相撲春巡業中、市長が挨拶中に倒れ、看護師の女性が土俵に上がり心臓マッサージをしたところ、行司がマイクで「女性の方は土俵から降りて下さい」と3回もアナウンスしたことがメディアで大きく取り上げられている。
 「女性は降りて下さい」とアナウンスがあっても心臓マッサージを続け、救助隊が来るまで続けていた。
 「女性は降りて下さい」と言ったのも館内の人から言われてのことであり、また、突然の事態に若い行司は十分頭が、気が回らなかったこともあったのだろう。
 それをさも一大事の如く興味本位であおり立てる、騒ぎ立てることはいかがなものだろうか。冷静に考えるべきではないか。
    相撲協会八角理事長は「不適切な対応だった」と間髪入れずに申し上げている。現実を踏まえた適切な判断だと評価したい。
    テレビ・新聞での一方的な視点での相撲協会批判は公平ではない。伝統という重みと文化というしきたりとの生業(なりわい)の下に今日(こんにち)の大相撲があることを考えながら国技大相撲を時代にあったものにして行ってほしい。
    陸上自衛隊の日報が見つかったことで野党が国会を欠席している。議席以上の審議時間をよこせと言っておきながら、審議拒否するとは何ということか。
    野党は国会で政府を論破して、そこで国民の理解を得て次の選挙に備えるしかないのである。
    それなのにみすみす自分の方から与党政府に力を貸すような審議拒否はどう考えても通る話ではない。
    予算は成立しており、民主主義は少数の意見も尊重しながら議論に議論を重ねた上での判断は採決による多数決である。
    口では民主的に議会運営をすれと言いながら、一方で審議拒否する野党の態度を、国民はどう受け止めているのだろうか。
    野党各党の支持率が上がらないのは「言っていることとやっていることが違う」せいではないだろうか。
   読者の皆さんはどんなお考えをお持ちか?知らせて戴きたい。

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