昨夜22時頃テレビを見ていると「アメリカのティラーソン国務長官解任」という速報が流れる。
 トランプ大統領は「ティラーソン国務長官とはイラン核合意など、いくつかのことで意見が合わなかった」と述べている。
 それにしてもトランプ大統領のこのタイミングでの判断、決断にはびっくりした。
 以前からティラーソン国務長官とは溝があると言われてきたが、ズバッと首にする頭作りに驚くと同時に、これがトップリーダーのあるべき姿と感じた次第だ。
 一方、日本では森友学園文書書き換え、改ざんで財務省に対して極めて厳しい国民の声が上がっている。合わせて麻生財務相にも向けられている。
 毎日新聞2面に「記者に逆質問 陳謝で頭下げず 麻生氏の言動反発増幅」という見出し記事がある。
 麻生流のやり方は順風の時は通っても、逆風となると火に油を注ぐようになってくる。
 17年前、全くないことで「疑惑、疑惑」と叩かれた私の経験からも、私が権力の中枢にいた時はまかり通っていたことが、いったんバッシングに火が付くと事実でないことがあたかも真実のようにメディアに流された。
 今回の森友文書のことは、書き換え、改ざんが天下周知のこととなり、言い訳は聞かない。今まで溜まっていたものが一気にマグマが一気に吹き出すような状況である。
 東京新聞2面「核心」でも「責任免れぬ麻生氏」という大見出し記事がある。
 12日、麻生財務相が書き換えを認めたぶら下がり会見で「ゆゆしきことで誠に遺憾」とし「お詫び申し上げる」と言いながら頭は下げなかった。これに国民は相当な感情を持った。
 それを察した安倍総理が予定になかったぶら下がり会見をし、心からのお詫びをしている。
 昨日のムネオ日記にも書いたが、安倍総理自ら頭を下げた事実は重い。とにもかくにも全容解明に政府は全力を尽くすべきである。
 その結果、責任の所在が明らかになってくるのである。

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