森友学園への国有地売却で14件の決済文書に改ざんがあったことが明らかになり、厳しい国民の指摘がある。
 誰が改ざんを指示したのか。なぜ改ざんしたのか。財務省ははっきりと国民に説明責任を果たすべきである。
 同時に国会議員の働きがけもあったと名前が出ている国会議員は進んで事実関係を明らかにすべきでないか。
 役所の中の役所として中央官庁で一番の権力を持っていた旧大蔵省、今の財務省である。ここは虚心坦懐(きょしんたんかい)、事実関係を詳(つまび)らかにし、国民の理解を得るのが一番である。
 これに関し、麻生財務大臣が「書き換え」について2日朝日新聞が報じた以後の一連の記者会見について「上から目線だ」「居丈高だ」「書き換え、改ざんが明らかになっても反省の態度でない」等々の指摘がなされている。
 テレビはストレートに目に入り、その時の一挙手一投足で受け止めがなされる。
 麻生大臣の長年に渡る一つのスタイルが定着し、それに沿ったやりとりと私は受け止めるが、国民はそうではない。
 「もう少しもの言いを考えるべきでないか」「本当に反省しているのか」という声があることを麻生大臣の取り巻きは進言すべきである。
 渦中にあると中々本当の声、特に声なき声が入ってこない。それをカバーするのが秘書官はじめ、事務所関係者である。
 17年前メディアバッシングに会い、ないこと、ないこと報道された私の経験からも、ここはきちんと国民目線と向き合うことである。
 その点昨夕、安倍総理は報道各社のインタビューに応じている。麻生大臣の会見を受け、さまざまな国民の声を踏まえての対応と私は受け止める。
 安倍総理の真摯な姿勢でのインタビュー対応は国民に対し心からの反省とお詫びを申し上げていた。この姿勢が大事である。
 野党も国会審議で主張すべきは主張することが今すべきことではないか。空転させることになんの意味があるのか。
 野党の姿勢が理解できない。

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