安倍総理の施政方針演説を全文よく読むと、働き方改革、人づくりのための教育無償化、全世代型社会保障、東日本大震災からの復興、中小・小規模事業者の生産性向上、農林水産新時代、観光立国は地方創生の起爆剤、積極的平和主義、総理就任から5年で76カ国地域を訪問し、600回の首脳会談を行い、これからも地球儀を俯瞰(ふかん)する外交を一層積極的に展開。50年、100年先の未来を見据えた国創り、国のかたち、理想の姿を語るのは憲法と万般について触れている。
 私は日露関係での文言に注目したが、「日露関係は、最も可能性を秘めた二国間関係です。昨年九月、国後島、択捉島で、初めて、航空機による元島民の皆様のお墓参りが実現しました。北方四島での共同経済活動、八項目の経済協力プランを更に前進させ、日露の結び付きを深めます。長門合意を一つひとつ着実に進めることで領土問題を解決し、日露平和条約を締結する。プーチン大統領との深い信頼関係の下に、北朝鮮問題をはじめ、国際社会の様々な課題について、協力する関係を築き上げていきます。」と限られた字数の中でポイントをしっかりつかんだ表現であった。
 昨夕、安倍総理と内政・日露関係についてさまざまな話をしたが、安倍総理の北方領土問題を解決し、平和条約の締結についての熱い思いを感じた。
 領土問題、国境画定はトップリーダーの決断しかない。安倍総理とプーチン大統領の強い信頼関係でしかなしえないことである。
 3月にプーチン大統領が再選され、それからダイナミックに動き始め、9月に安倍総理が自民党総裁選で3選される。それからの1年が大事な期間になる。
 安倍総理の新しいアプローチ、未来志向で日本もロシアも良かったという現実的解決の頭作りを全幅の信頼を持って支持したい。