安倍総理は恒例の伊勢神宮を参拝した。9月の自民党総裁選を控え、例年とは違った気持ちで参拝したことだろう。それは参拝後の記者会見からもうかがい知れる。
 「気」の入った会見をテレビから拝見しながら、安倍総理の前にも後にも安倍総理という思いがした。
 4日から仕事始めの企業、団体が多いことと思うが、今朝の話題は日本相撲協会の臨時評議員会が一番である。全会一致で貴乃花親方の理事解任が決定された。
 池坊評議委員会議長は会見で「暴行問題での報告義務を怠り、危機管理委員会への協力を拒否した。忠実義務を怠り、今回の問題がここまで大きくなり長引いた。八角理事長が何度電話しても応答がなく、折り返し(の電話)を欠いていたのは著しく礼を欠いている」と指摘している。極めて判りやすい明快な説明である。
 組織であれ、個人事務所であれ、一番の基本は「ホウレンソウ」である。「報告・連絡・相談」をせずして物事は進まない。
協会の理事であり、しかも巡業部長として巡業中起きたことを協会に言わなかったことは論外である。
 さらに鳥取県警から協会に連絡が入り、協会からの問い合わせに「判らない」と貴乃花親方自身が被害届を出しながら無責任なことを言っていた。
 池坊議長が述べられたことはもっともなことだと多くの人が納得したことだろう。
 14日から始まる初場所を前に、ケジメが付けられたことに相撲ファンもホッとしたのではないか。