清々しい朝日を浴びながら、本格的仕事始めの為、札幌に向かう。
 天気が良いと気分も良くなってくる。自然の力は大きなものである。
 産経新聞一面トップ「米朝、北京で極秘協議 先月上旬」という見出し記事が目に留まる。12月の東京大地塾でも触れた事だが、核を持った北朝鮮と現実的な折り合い、対応をアメリカが考えるのは当然の流れと受け止める。
 日本もアンテナを高く立て、圧力・制裁と共に北朝鮮を国際舞台に出し、対話の重要性を示すべきではないか。
 個人の場合、隣にちょっと変わった人、又、近づきたくない人がいたら、引っ越しも出来るし、無視しても良い。しかし国と国は引っ越しは出来ない。なにがしかの関係を築くしかないのである。その為には様々な知恵、手段を講じなくてはならない。正に、政治の出番である。
 2、3日恒例の箱根駅伝があり今年も様々なドラマが展開された。読者の皆さんもテレビにかじりついた人が多いのではないか。数秒差でタスキを渡せなかった選手、いつも通りの走りが出来なかった選手、実力を発揮出来なかった選手、様々である。
 テレビドラマを2時間見るだけでも結構辛抱、我慢が必要だ。ところが、箱根駅伝は6時間続けて見ていても苦にならない。何がそうさせるのか不思議である。
 1本のタスキをつなぐ絆、母校の名誉と人生を重ね合わせた重み、最後まで頑張る選手の姿に引き付けられてしまう。
 青山学院大学が見事4連覇を果たしたが、堂々たる王者の走りだった。
 順天堂大学のアンカー花沢賢人選手は国の指定難病の「強直性脊椎炎」にかかっていたが、4年生にして最後の箱根駅伝を見事に完走した。わずか14秒差でシード権は取れなかったが、病気で苦しむ人に勇気や感動を与えた。
 その意味では人生のなにものにも代えがたいシード権を残したと称えてやまない。
 花沢選手の前途に幸あれとエールを送りたい。