政府の地震調査委員会は19日、北海道東部沖太平洋でマグニチュード(M)9級の超大型地震が30年間に起きる確率を7~40%と推計し、公表している。
もともと地震発生の多い地域であり、ゾッとする話である。自然のエネルギーの力にいかに科学技術が進もうとも、たちうちできない。東日本大震災が良い例である。
「備えあれば憂いなし」と昔から良く言われてきた言葉を噛み締めたい。
 テレビは朝から日本相撲協会の臨時理事会がどうなるかという興味本位の報道を各局している。
 今回の件は、横綱日馬富士と貴ノ岩との問題である。しかも巡業中に起きた件である。それを巡業部長たる貴乃花親方が相撲協会に報告せず、一方的に鳥取県警に被害届を出したことに始まった。
 喧嘩は当事者同士の責任である。2人は翌日和解し、貴ノ岩は巡業には最後まで参加している。それがスポーツ紙にリークしたことから騒ぎになり、しかも「ビール瓶で殴った」という事実でない話がスポーツ紙に載り、大騒ぎに発展した。
いかなる理由にせよ、暴力はあってはならない。横綱日馬富士は責任を取って引退という一番重い判断をした。
 一方、貴ノ岩は協会の聴取に応じず、その親方も無言を通している。時事関係を正直に話せばこんな事態にならなかった。この点、相撲協会の理事であり、しかも巡業部長であった貴乃花親方の責任は重い。
メディアが日本相撲協会の責任うんぬんを言う前に、民主主義の基本である手続きを取っていない者への責任をきちんと指摘してほしいものだ。
 横綱審議委員会は貴乃花理事の行動は「非難に値する」との全員の意見だったと北村委員長は記者会見で述べている。極めて判りやすい話である。
 国技大相撲をどんなことがあっても守ろうとする八角理事長の忍耐に忍耐を重ね、我慢に我慢をしている姿を評価したい。