横綱日馬富士関が日本相撲協会に今回の暴力問題の責任を取って引退届を出し、記者会見した。
 「先輩横綱として礼儀と礼節がなっていないと思い、直すのが先輩の義務だと思っている」と述べている。
 考え方は良かったが、ケガをさせるほどの暴力行為は許されるものではない。良かれと思って注意したことがとんでもない方向に発展してしまった。
 今、国技大相撲はモンゴル力士が横綱をはり、幕内に多くいる。何故モンゴル力士が強いか。それは人一倍稽古し、努力した結果ではないか。
 日馬富士関にしても、けして大型力士ではないが、スピード、相撲感、何よりも日々のたゆまぬ積み重ねで天下の日野下介山に上り詰めたのである。
 「当初、ビール瓶で殴ったとか事実でない報道が一人歩きした。間違った正確でない情報を流したのは誰か明らかにすべきだ」「巡業中の出来事は一義的に巡業部長の責任であり、しかも協会に報告もせず、県警に被害届を出し、表沙汰になって協会の聴取に『わからない』と答えた貴乃花親方はどんな責任を取るのか」「暴行があった翌日、日馬富士と貴ノ岩が握手をしていたことを白鵬関が明言している。当事者同士で話が付いており、貴乃花親方が速やかに協会に事実を話していれば、もっと解決が早かったのではないか。何も話さないことが不自然だ」と言った声が沢山寄せられた。
 相撲ファン、一般の人は冷静に見ているとつくづく感じた次第だ。
 「日馬富士の引退でケリを付けるのではなく、事実でない話を流した者、組織の役員でありながらその責任を果たさない者、また、相撲協会を利用しようとする輩を徹底的に表に出すべきだ」という的確な指摘も私のもとに寄せられた。
 読者の皆さんはいかがお考えだろうか。