昨日、日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会が両国国技館で定例会が開かれ、北村正任委員長が記者会見している。
 北村委員長は日馬富士に対する処分については「暴行の経緯やケガの程度など不明瞭な点も多く、処分内容について話し合いは行われなかった。貴ノ岩への調査協力要請を拒否するなどしている師匠の貴乃花親方の行動についても『理事なのに協会全体が進めていることをぶち壊すような動きをしているのではないか』と疑問視する声が大半を占めた」(日本経済新聞41面)と述べている。
 この北村委員長の記者会見をテレビで見たり、新聞各紙を読んだ人から私のところにも数多くの反応があった。
 「巡業中に起きた問題は巡業部長たる貴乃花親方が協会に報告し、本来ならば巡業部長の監督責任として自らが責任を取るのが筋ではないか。協会に黙って被害届を出し、問題が表沙汰になり、相撲協会からの聴取に対し『判らない』と答え、その後は一切無視する姿勢は理事として失格ではないか」といった声が寄せられた。
 「貴乃花親方が、速やかに暴行があったことを日本相撲協会に報告していれば迅速に問題解明が進んだのではないか」。
 「貴ノ岩が田川市の貴乃花部屋にいるとテレビで言われ、元旭鷲山と電話で話していると報道されているのに、相撲協会の聴取に応じさせない貴乃花親方の身勝手な振る舞いは許せない」といった厳しい声も私のもとに多数寄せられた。
 庶民の方々の指摘が一番的を得ているとつくづく思ったものである。
 暴力はあってはならないことである。その上で、日馬富士暴行問題解決には事実関係をはっきりさせ、その上で処分等が検討されるのが筋ではないか。
 「貴乃花親方は改革とか、相撲協会を考えてのことだとか綺麗事を言っているが、自分のことしか考えていない。それを利用しようとしている輩もいる」といった情報も寄せられた。
 やはり貴乃花親方に正直に話してもらうことが求められる。