日本新聞協会は2017年度の新聞協会賞の編集部門4件を発表した中で、毎日新聞の「ボルトも驚がく日本リレー史上初の銀」が選ばれている。
 スポーツ写真での受賞は初めてとのことだが、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が目をむいて日本のアンカー、ケンブリッジ飛鳥選手を見る表情は圧巻である。写真が持つ一瞬の歴史的場面を映し出している。
 報道写真で戦争やテロ・紛争での貴重な悲しい描写も過去にはあったが、それらは胸の痛む場面が多かった。
スポーツで、しかも平和の祭典オリンピックであの伝説のウサイン・ボルト選手が驚く表情は真剣さの中に、こっけいにも見えるまさに決定的場面だ。
 何回見てもボルト選手、ケンブリッジ選手の必死の表情は感動ものである。写真を撮られた梅村直承記者を称えたい。
 写真報道と関係があるが、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は5日、トルコのエルドアン大統領と電話会談し、ミャンマー西部ラカイン州からバングラデシュへ脱出するイスラム教徒少数民族ロヒンギャについて「『すべての人々を保護している』ロヒンギャが国軍から虐待を受けたとされることには『誤った情報』だと反論した」(東京新聞9面)。
 少数民族ロヒンギャについてはこれまでもミャンマー政府の対応が色々指摘されている。
 世界に向けて、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は事実関係をもっと詳しく情報開示、説明すべきではないか。
 民主国家ミャンマーとしての責任を果たすべきである。