大型で勢力の強い台風15号が小笠原付近で停滞し、ゆっくり北上するといわれているが、小笠原にとっては今までにない雨量等で大変な状況だろう。
 ちょうど1年前、昨年の8月末北海道は三つの台風が一度に来て大きな被害を受けた。
 日勝峠はまだ開通していない。農地の復旧もまだである。河川の流木の撤去も残っている。豊穣の秋を迎える中、台風が近づかないことを願ってやまない。
 昨夜20時半から国立公園阿寒摩周国立公園阿寒湖畔で恒例の「千本タイマツ」がスタートした。
 私もアイヌ衣装に身につつみ、湖畔から参加者と一緒にアイヌコタンに向けて行進した。
 NPO法人阿寒観光協会街づくり推進機構(理事長 大西雅之)さんが平成20年から取り組んでいるイベントの一つだが、大西理事長を中心に阿寒湖畔の皆さんがアイヌ文化、阿寒湖畔の活性化に努めていることに敬意を表したい。
 こうした地道な活動が観光北海道の支えになっていくのである。
 昨日、元島民による今年最後の北方墓参が歯舞群島から慰霊を終えて帰港した。
 今回は歯舞群島水晶島沖で出入域手続きができ、今までの国後島古釜布まで行って戻ってくるコースだと8時間かかってしまうが、今回の出入域地点だと2時間で根室から現地に入ることが出来た。
 これも昨年12月、安倍総理とプーチン大統領との間で高齢化した元島民への人道的配慮の一環として出入域地点を新しく設けたものである。
 安倍総理とプーチン大統領の首脳会談での約束が着実に実行され、平和条約締結に向けて進んでいることを国民等しく理解してほしいものである。

※国立公園阿寒摩周国立公園阿寒湖畔「千本タイマツ」