安倍総理が自民党役員、内閣改造を行った。副総裁の高村正彦氏と幹事長の二階俊博氏は留任、総務会長に竹下亘氏、政務調査会長に岸田文雄氏、選対委員長に塩谷立氏、国会対策委員長に森山裕氏と重厚な布陣である。
 岸田政調会長は党務で汗をかいて将来に備えることだろう。
 内閣も将来を担うべく茂木敏充氏、加藤勝信氏、林芳正氏、野田聖子氏、河野太郎氏、小野寺五典氏、小此木八郎氏等々、60前半、50代の働き盛りの人を起用している。参議院も世耕氏の留任、松山政司氏と50代半ばである。「実務未来型」内閣と言ってよい確実に結果を出す顔ぶれである。
 安倍総理が万般に配慮した新体制で、それぞれ十分期待に応えるに違いない。
 今回希望が叶わなかった人も次に備えて今日から前を向いて働き始めてほしい。
 日々の積み重ねが大事である。合わせて人間関係の尊さ、重さを日頃から考えていくべきである。
 外務大臣に河野太郎氏が就任したが、安倍総理は日露関係の歴史を踏まえて起用したものと私は受け止めている。
 それは1956年(昭和31年)日ソ国交回復に尽力し、日ソ共同宣言の一翼を担ったのが河野太郎外相の祖父河野一郎氏である。
 日露平和条約締結にはこの日ソ共同宣言がスタート台になってくる。その意味でも歴史を尊び、外交の積み重ねの上で日露関係が発展していかなくてはならない。
 こうしたことを考えると、河野一郎・河野洋平・河野太郎の流れは、ロシア側にも響くであろう。
 安倍総理は頭の使った国益に叶った起用だと高く評価したい。