衆・参両院での閉会中審査が終了した。
「加計学園」ありきでないかと野党は追求したが、きちんと手続きを踏んでルールに基づいて申請し、手続きを踏んだ結果であることがはっきりした。
 10年前、加戸元愛媛県知事が獣医学部の誘致を考えた時、文科省は全く相手にしなかった。まさに既得権益を死守しようとする岩盤である。
それがやっと規制緩和により実現したことに感慨深い答弁を再々していたが、この加戸元愛媛県知事の言葉を重く受け止めるべきだと思う。
 また、口蹄疫とかBSE(牛海綿状脳症)はこれからも食生活・畜産・酪農に甚大な影響を与える。それに対処するには獣医師が必要だと当時の加戸元知事は考えている。
 獣医師は間に合っているという声もあるが、今はペット獣医さんが多く、大家畜(牛・馬)獣医さんは少ないといわれる。
 医師も十分足りているといわれるが、地方は医師不足である。特定の団体が自己権益を守るような動き、判断は、公平・公正な考えではない。
 今回の衆・参閉会中審査においても日本獣医師会は出席の要請があったにも関わらず、都合がつかないと出席されなかった。
 メディアには自分たちの主張をしていながら、公の場で国民には説明しない。こうした事実も国民は知るべきではないか。
 意図的・恣意的な一方的な情報に基づいて流されると受け止める側は「そうか」となってしまう。やはり報道は真実、事実を伝えて真の報道である。
 合わせて、加計学園の獣医学部新設で被害を受けたり、損害を受けた人がいるのだろうか。また、事件性はあるのだろうか。全くないことづくめである。この点も冷静に考えていくべきではないか。
15年前、メディアスクラムとも言っても良いバッシングを経験した者として、この点十分考えてほしいと願ってやまない。