文部科学省の前川前事務次官が連日新聞のインタビューに応じ、自分中心の一方的な認識を語っている。
 今日の毎日新聞1面トップで「加計獣医学部 前川氏『プロセス乱暴』2カ月で急展開」と出ている。
 今頃言う前に何故、現職の時に言わなかったのか。今になって批判するのはお門違いである。「プロセス乱暴」というが、積み重ねの経緯があるのではないか。
 福田康夫、麻生太郎政権時代は慎重姿勢だったが、民主党鳩山政権になって「実現に向け検討」と格上げになり、今日(こんにち)に至っている。
 安倍政権は規制改革を打ち出し、地方再生活性化のために様々な改革をしている。
 例えば、ビザの緩和も良い例で、その効果があって外国人観光客が2400万人も日本に来ている。
この流れに四国4県の知事さんの要望も踏まえ、50年ぶりの獣医学部新設と理解するものである。
 官僚が信念を持って自分の職責を全うするなら現役の時、職を賭してでも発言するのが筋ではないか。
 天下り問題で責任を取って辞めておきながら、正義感宜しくメディアに登場するのはなんともチグハグな感じである。後輩の文科省の役人も心ある人は戸惑っていることだろう。
 文部科学大臣もしっかり毅然と自信を持って、省内をまとめていってほしいものだ。