韓国大統領選挙は文在(ムンジェ)寅(イン)氏が勝利した。9年ぶりの革新政権誕生である。3人による激しい選挙戦は日本でも報道され、いやがうえにも関心は高まった。
 「新北、反日」と伝えるメディアもあるが、トップリーダーになるとバランスが求められる。
 安倍総理は「未来志向の日韓関係を幅広く分野で発展させていきたい」とコメントしたと報道されているが、手堅い表現である。
 文氏は若い頃、民主化運動で投獄の経験もあり、廬武鉉(ノムヒョン)大統領の時、大統領秘書室長もし、2012年の大統領選挙では朴(パク)槿(ク)恵(ネ)氏に敗れたりと様々な経験をしてきている。これらの経験がどう生かされていくのか見ものである。何よりも日韓関係が良好になることを願ってやまない。
 昨日の参議院予算委員会で民進党の蓮舫代表は「安倍総理の『読売新聞を熟読しろ』という答弁は立法府軽視」と安倍総理に質したが、安倍総理は憲法に対する考えについて野党から聞かれたので「それはインタビューで事細かく述べていますのでどうぞじっくり読んで私のいのあるところを理解して下さい」との意味であり、立法府軽視というのは的外れである。
 民主主義は「議論に議論を重ね、そこで得た結論はお互い責任を持つ」ことである。
 民進党は憲法について党内議論はどうなっているのか批判するだけでなく、我が党はこういう考えだという取りまとめをし、主張をして初めて議論になるのではないか。
 「目を吊り上げ、上から目線で決めつける言い振りは女性としていただけません」といった女性の声が多数寄せられたものである。
 読者の皆さんはどんな受け止めだろうか。