今日は憲法記念日である。1947年(昭和22年)の施行から70年、この間一滴の血も流す事なく、平和国家・日本であった。
 70年前の日本と今の日本世界を考える時、大きな、いや比較出来ないほどの変化ではないか。
 70年前、アメリカの占領下にあり、日本は国際社会にも入れず、真に独立国という立場ではなかった。国民主権といっても施行時、国民は生きていくのがやっとだった。平和主義といっても敗戦国であり、世界が相手にしてくれない、力のない日本だった。基本的人権の尊重といっても訴える事も出来なかった状態でなかったか。
 その後、戦後10年経ち、「もはや戦後ではない」という言葉が使われ、国家予算も一兆円を超えたのである。
 1946年(昭和39年)には、平和の祭典東京オリンピックが開かれ、1970年(昭和45年)には、大阪万国博覧会が開催され、名実ともに世界の一流国家となった。
 世界の中の日本から世界をリードする日本となったのである。更に世界に責任をもつ日本として、今日(こんにち)に至っている。
 昨日も書いたが、現憲法がつくられた環境と70年経った今の環境は、すべてにおいて大変革をしたのである。時代にあった憲法にするのが当然ではないか。
 現憲法の良いところは継続し、特に不戦を誓い平和を何よりも希求する理念は残しながら、その平和を守り維持する役割も日本は果たすべき時にきている。
 21世紀は環境の世紀と言われるが、その環境を守る為の国としての基本的姿勢も示すべきではないだろうか。
 情報化時代が進み、プライバシー・人権についても更に考えるべきでないか等々、考えるものである。読者の皆さんは、いかがお考えだろうか。
 憲法記念日にあたり、国民一人一人が憲法について真剣に考える時期にきていると思うのは、私一人ではないだろう。
 今日の帯広は、27度まで気温が上がり、桜は満開である。帯広の我が家のささやかな庭のツツジも綺麗に咲いていた。
 自然の恵みに心から感謝するものである。

※帯広の桜


※帯広の庭のツツジ