菅官房長官が昨日、山梨県昭和町で行われた輿石東前参議院議員の叙勲祝賀会で「レッテルを貼られる人に悪い人いない」と話したことを新聞各紙が扱っている。

  「参院のドン」と呼ばれ、強面(こわもて)のイメージで受け止められる輿石先生だが、人情家であり、人間関係を大切にしてきた政治家であったと、私も会う度に感じたものである。

  菅官房長官の絶妙な褒め言葉、フレーズに感心すると同時に自重自戒を込めて話している胸の内が伝わってくる。やはり大した名官房長官だ。菅官房長官がいる限り、安倍内閣は安泰である。

 安倍首相は19日から22日まで、ドイツ・フランス・イタリア・ベルギーを訪問するが、なんと2012年12月2度目の政権に就いてから4年で52回の外遊で、在任5年5カ月で戦後最多の51回の小泉首相を超え、第一次政権を含めると5年間で通算60回の外遊だそうだ。訪問国数も66カ国で、アメリカは11回、ロシア、ドイツ、インドネシア、フィリピンが5回だそうだ。(18日朝日新聞4面)

  首脳外交を展開する安倍首相の姿勢はまさに国益である。国会開会中でもあり、連休を使っての日程になっているが、移動時間を考えると実質2日間で4カ国を廻る計算である。これだけハードなタイトな日程をこなせるのは、心身ともに充実している証拠である。

 国会で一方的な決めつけた質問をする国会議員が、国益や国民の代表としての心構えがいかほどあるのかと思いながら、地球儀俯瞰外交をする安倍首相を称えるものである。

 今日から選抜甲子園大会が始まった。大相撲春場所と春の甲子園高校野球の到来は、まさに春が来たと実感させるものである。今年もどんなドラマが待っているのだろうか。1個のボールに青春を懸ける、全力を尽くすその球児の姿ほど尊いものはない。

 国会会審議も単なるパフォーマンス、自己満足ではなく、国民に感動を与える場面がつくられる事を願ってやまない。

  羽田から女満別空港に向かったが、着陸態勢に入ると左横に雌阿寒岳、阿寒富士、阿寒湖、雄阿寒岳が眼に入り、遠くに故郷足寄が見えた。自然と故郷に感謝の思いをしたものである。