3月10日の産経新聞5面に「務台氏辞表 不祥事また2回生 自民執行部の不安的中」という見出し記事がある。一部紹介したい。


  務台俊介内閣府政務官=衆院長野2区=が9日、自らの失言の責任を取って辞表を提出した。昨年9月の“おんぶ”で不評を買ったにもかかわらず再び噴出した失態は、国会議員としての自覚を問われる事態だ。務台氏は自民党の衆院当選2回。同期には、これまでも問題行動を起こす議員が多かった。次期衆院選に向け党執行部が若手のテコ入れを図る中、不安が的中した形だ。

 総務官僚出身の務台氏は、平成24年12月の衆院選で初当選。同期の宮崎謙介前衆院議員は昨年2月、妻の金子恵美衆院議員(自民)の出産直前に不倫が発覚し、責任をとって議員を辞職。自民党は同年4月の衆院京都3区補選で不戦敗を強いられた。

 武藤貴也衆院議員=滋賀4区=は27年8月、知人に未公開株の購入を持ちかけて金銭トラブルになり、離党した。ほかにも報道圧力と受けとれる発言で注意を受けたり、同期同士の不倫など、2回生のスキャンダルは枚挙にいとまがない。

 自民党の衆院2回生は107人で、党全体の3分の1以上を占める。2回生の当落が次期衆院選のカギを握るが、過去2回の衆院選のような追い風は期待できない。安倍晋三首相が衆院解散に慎重な姿勢をみせるのは、若手らの落選で20~30議席減となりかねないとの不安があるからだ。


  最近でも写真週刊誌を賑わせている国会議員がいる。自民党執行部が危機感を持って指導しているにも関わらず、親の心子知らず的な議員がいることは、困ったものである。

  平成24年、26年の総選挙は安倍総理総裁の「風」で運よく当選した議員が多い。3回目も風だのみでは国会議員としては失格であり、心して議員活動をしてほしいものだ。

 それが、信頼回復と将来の道に繋がるのである。