マレーシアで金正男氏が殺害されたとする事件で、ザヒド・ハミディマレーシア副首相兼内相は、金正男氏だと確認し、北朝鮮大使館も確認したと報じられている。

 改めて何があったのか。金正男氏は日本のメディアにも韓国、中国のメディアにも出ている。「3代世襲には反対だ」「改革開放しかない」と言った発言もしており、こうした言動が狙われた原因の一つなのか。

 大きな国家権力が動いていたとするなら、その全容は表に出てくることはなく、また事件の全容が明らかになる事も少ないだろう。

 金正男氏をそれなりに庇護(ひご)していた中国もどう出てくるのか。米国もこうしたやり方に対し、更に硬化するのか。関係国の判断、出方をよくよく見て参りたい。

 暗いニュースから明るいニュースに話題を変えたい。

 スキージャンプワールドカップ女子で、日本のエース高梨沙羅選手が、W杯通算53勝目を挙げ、歴代最多タイ記録に並んだ。まだ20歳、5年弱での達成である。ちなみに男子のシュリーレンツァウアー選手は8年かかっている。

 3月12日にフィンランド・オスロで行われる今季最終戦で優勝し、ぜひとも単独1位で、来年の平昌オリンピックに向かって欲しいと期待してやまない。

 2日連続の日本選手のワン・ツーフィニッシュに、女子は大したものだと感じた次第だ。

 スポーツの栄光は、世の中を明るく、そして希望に繋がる。高梨選手の冷静な物言い、輝く笑顔は、多くの人に勇気や励みを与えてくれるものである。

 最終戦の吉報を待ちたい。