通常国会がスタートし、安倍首相の施政方針演説が行われた。

冒頭「私たちの子や孫、その先の未来、次なる70年を見据えながら、皆さん、もう一度スタートラインに立って共に新しい国創りを進めて行こうではありませんか」と高らかに訴えた。

 外交でロシアについて「ロシアとの関係改善は北東アジアの安全保障上も極めて重要です。しかし、戦後70年以上経っても平和条約が締結されていない異常な状況にあります。

先月訪日したプーチン大統領と、問題解決への真摯な決意を共有しました。元島民の皆さんの故郷への自由な訪問やお墓参り、北方四島すべてにおける『特別な制度』の下での共同経済活動について交渉開始で合意し、新たなアプローチの下、平和条約の締結に向けて重要な一歩を踏み出しました。

この機運に弾みをつけるため、本年の早い時期にロシアを訪問します。70年以上動かなかった領土問題の解決は容易なことではありませんが、高齢である島民の皆さんの切実な思いを胸に刻み、平和条約締結に向け、一歩でも二歩でも着実に前進して行きます」と述べている。

 施政方針演説でこれほど長くロシアに言及したことは例がない。これだけでも安倍首相の日露関係にかける意気込みが伝わって来る。

今年も日露関係が安倍首相によって大きく前進することを期待したい。

演説の最後に「子供達が夢に向かって頑張れる国創りを」と述べられたが、久し振りに骨太のスケールの大きい胸に響く施政方針演説だったと感じたのは私一人ではないだろう。

 トランプアメリカ大統領が就任した。就任演説は強いアメリカ、誇り高いアメリカとアメリカを鼓舞するまさにトランプ流であった。

トランプ大統領がこれから世界とどう向き合って行くのか注目したい。