24・25日、17時半からの松山千春さんのデビュー40周年記念コンサートツアー2016に足を運んだ。

 24日、アンコールで出てきた千春さんに足寄の安久津町長、吉田町議会議長が舞台に上がり、名誉町民の授与式が行われた。ニトリ文化会館満員のファンの皆さん方も大拍手だった。

名誉町民、あるいは名誉市民というと行政の代表や議会の代表が永年の功労によって選ばれることがあるが、文化の面での受賞は希である。

この点でも松山千春さんの40年の足跡は極めて重く大きいことを足寄町が評価したことになる。

 少し照れくさそうに名誉町民章を受け取っていた様子だったが、客席から見ていると一つの道を40年歩んできた男の風格と、なんともいえぬ存在感が伝わってきた。

 松山千春さんは我が足寄の「宝物」である。この人と人生出会い、一緒に行動できたことは有難い巡り合わせと心から感謝するものである。

次の45周年、50周年が楽しみである。

 毎日新聞朝刊社会面に「『差別が生んだ死刑』元患者ら再審訴え ハンセン病特別法廷 菊池事件検察に要望」という記事に驚く。

 「菊池事件 熊本県の山村で1951年8月、元村職員宅にダイナマイトが投げ込まれ、元職員らが負傷した。殺人未遂容疑で逮捕された後、控訴中に収容先から逃走。52年7月に元職員が殺害される事件が起きると、村内に隠れていた男性が殺人容疑などで再び逮捕され死刑が確定した」(毎日新聞31面より)

 記事によると証言、凶器に矛盾があり、公判で無罪を主張したが国選弁護人は検察側の申請の証拠84点全てに同意し、専門家や大叔母らの公開尋問も行われず、ハンセン病への差別があったと関係者は述べている。

 65年前の出来事ではあるが、真実を明らかにすべきではないか。疑問があり、いや持たれているのなら、検察官、裁判官の名誉のためにも再審をすべきと考えるものである。