北海道では昨日、最終列車となったJR留萌線「留萌‐増毛間」(16.7km)のことが話題になっている。95年間の運行だった。

 留萌・増毛と言えば日本海に面し、かつてはニシンの白子で海が白くなりニシン番屋、ニシン御殿が出来たものである。

 この留萌‐増毛間は100円の収益を上げるのに4161円かかり、北海道で一番採算が取れない線路だった。この現実はどうにもならない。

 私が足寄高校に通学した「ふるさと銀河線」も平成16年に廃線となり、駅が無くなることは寂しさを通り越し、胸に穴の開く様な感じである。増毛の皆さんの思いが伝わってくるようだ。

 北海道内では不採算路線が数多くあり、JR北海道だけではやっていけない。地方自治体とよく連携をして新しい発想、知恵を出していくしかない。それに政治が関与していくことである。

 最終列車は「鹿」とぶつかり、大幅に時間が遅れたと北海道らしいハプニングも生じたとのことである。まさに北海道ならではの出来事で、それゆえに政治が必要だということだ。

 1921年大正10年の開通から昨日までの歴史に感謝したい。

 同じく北海道の話題をもう一つ。

 旭川医科大学が人工知能(AI)開発を進めている米国IBMと協力して遠隔医療を広めていくことを吉田晃敏学長がニューヨークで記者会見したと北海道新聞が伝えている。

吉田学長は地域医療整備のため学生募集でも地域枠を設けて道内からの学生を確保したり、1994年から遠隔治療を行っている。

 これからは知恵の競争だと思いながら、吉田学長の発想に拍手を送りたい。

 

 

※本日12月5日(月)テレビ東京(北海道ではTVH)「日経スペシャル未来世紀ジパング」で22時から23時までの番組、日露首脳会談(収録済み)で鈴木宗男が一部で出演します。お時間のある方は、是非ご覧になって下さい。