韓国の朴大統領は昨日国民向け談話を発表し、2018年2月の任期前に辞任することを表明した。

 国会の決定に従うとし与・野党で退任に向けた日程、手続きを決めてほしいと述べている。

 ここまで言っても韓国内での朴大統領に対する批判、反対は収まる空気ではない。逆に辞任時期を明らかにしなかったことで潔くないとの声が出てきている。

 民主主義には様々な声があり、それにすべて答えることは不可能である。最大公約数に絞るしかない。

 朴大統領の父上は何と思っているだろうか。命を懸けて革命を成功させ今日の韓国の礎を築いた。

 1965年、日韓国交正常化には当時大野伴睦自民党副総裁の大きな力があった。朴正煕大統領の就任式に池田勇人総理総裁の代理として出席した。昭和38年(1963年)12月の出来事である。

その時、同行したのが衆議院選挙に当選したばかりの中川一郎先生だった。53年前の事だ。

大野先生は翌年1964年5月29日亡くなり、中川一郎先生や宇野宇佑先生が日韓正常化に向け汗を流した。1965年、日韓正常化が実現したのである。

金鍾泌総理、朴鍾圭大統領警護室長、丁一権国会議長らのお顔が懐かしく想い出される。これらの人達が泉下で今の韓国をどう見ているだろうか。

政治家は歯車が狂ってしまうと予期せぬ事態になって来る。まさに厳しい世界である。