キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が亡くなった。

1959年、チェ・ゲバラとキューバ革命を起こし、バティスタ独裁政権を潰した。反米国のカリスマとしても存在感を示し、あの雄叫びをあげるような演説が頭に残っている。

90歳の人生、まさに闘志の歩みだったと認識する。また、愛嬌(あいきょう)のある笑顔が特徴的だった。

1962年、ソ連の核ミサイル配備を受け入れ、米国は海上封鎖し、すわ核戦争かと肝を冷やしたキューバ危機もあった。歴史の一ページが蘇ってくる。

そのキューバが昨年、54年ぶりに米国と国交回復し、今年3月にはオバマ大統領が現職大統領として88年ぶりの訪問をし、安倍首相も9月訪問し会談している。

20世紀の一部分を飾った歴史に残る人物の死を悼むものである。テーブルを叩きながらアメリカを批判する演説が懐かしい。

それぞれ様々な評価があると思うが、あれだけ魂を込めてキューバを引っ張ってきた政治家は、やはり偉大である。

天国でチェ・ゲバラとどんな話をするのだろうか。

大相撲九州場所が面白いと11月23日のムネオ日記に書いたが、14日目、千秋楽を待たずに横綱・鶴竜の3度目の優勝が決まった。

終盤、3横綱を破り盛り上げた稀勢の里、新入幕の石浦の活躍等、見るものがあった。

豪栄道の綱とりはなかったが安定感が出てきたので、相撲の取り口からして、本人の心構え次第では、来年は夢の綱とりが出来るのではと期待したい。