APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に出席の為、ペルーリマを訪れている安倍首相は日本時間の今朝、プーチンロシア大統領と会談した。

今年に入って、3回目の首脳会談であり、着実に両首脳の信頼関係は醸成されている。

1215日山口県長門市に続いて16日も東京で会談する事も確認された。

北方領土問題について安倍首相は「戦後70年経っても、動かなかった。大きな1歩を進める事は簡単な事ではないが、着実に11歩進めていきたい」と述べている。

北方領土は戦後の戦勝国、連合国の論理、価値観で国際社会の枠組みが作られ、現在に至っている。

1991年ソ連が崩壊し自由と民主のロシアになってエリツィン大統領は「戦勝国、敗戦国との枠組みにとらわれず、法と正義に基づいて話し合いで解決しよう」と述べ、日本は、ソ連時代使っていた「即時4島一括返還」の旗を降ろした。

自由と民主のロシアになった1991年後半以降は「4島の帰属の問題を解決して平和条約」とに政策転換し政府方針を変えたのである。

この正しい流れを国会議員、メディア関係者は歴史の事実をしっかり頭に入れて欲しい。

安倍首相が「解決の道筋に向けて一歩一歩進めていく」という考えはもっともである。

いつも言う事だが、日本が100点ロシアが0点、逆にロシアが100点日本が0点の外交はない。両国の互いの名誉と尊厳がかかっているのが外交である。

25日後に迫ったプーチン大統領の来日に向け外務官僚は裂ぱくの気合をもって安倍首相を支えて戴きたい。

最後は安倍首相の決断を待つしかない。安倍首相が出された答えに私は、国益の観点から全面的に支持して参りたい。