トランプ次期米大統領の話題でメディアは一杯だ。

そのトランプ氏は大統領首席補佐官にラインス・プリーバス共和党全国委員長の起用を発表している。共和党の各州の組織を束ねる全国委員長を5年もしている党の中核である。

トランプ氏も共和党主流派との協力関係を築くための人事を決断したということだろう。まだ44歳、将来が楽しみな人の起用である。

 一方、ヒラリークリントン氏は敗因について、私用メール問題でのFBI(米連邦捜査局)の捜査再開が少なからずも影響したと述べ、6日の訴追見送りは逆にトランプ氏に有利に作用し、クリントン陣営にはマイナスだったという分析である。

 「胸が張り裂ける思いだ」と語っているヒラリークリントン氏の思いに同情するものである。

 権力の世界、様々な「妬み・ひがみ・やっかみ」がうごめく。私も国策捜査を経験した者としてヒラリークリントン氏の思いを理解するものである。

 お隣の韓国では朴大統領が検察の聴取を明日にでも行われるようなテレビ報道がある。韓国の動向も気になる点である。

 権力の強さと権力のもろさは何か事が起きれば紙一重であると、特に韓国においては顕著だと思うものである。