読売新聞「よみほっと日曜版」、名言巡礼はいつも目を通す面である。

 昨日は男子の本懐ライオン宰相といわれた浜口()(ゆき)記事た。一部読者におたい

 

1929年7月、首相になった浜口雄幸は、産業合理化を進め、日本経済の競争力を高めようとした。武力で国益を追求するのではなく、戦争後日本の原型ともなる貿易立国を目指した。中国も有望な輸出市場とみて前内閣の強硬姿勢を改め、ロンドン海軍軍縮会議で米英と歩調を合わせる。「対中政策」「国際協調」という外交課題への対応は、時に元師東郷平八郎らの反発も受けた。「たとえ玉砕すとも男子の本懐ならずや」と揺るがぬ覚悟で臨んだ。

 その風貌から「ライオン宰相」と呼ばれた浜口は、気骨のある政治家だった。緊縮財政のため「明日伸びんがために、今日縮むのであります」と国民に我慢を求めた。同時に「政治ほど真剣なものはない、命がけでやるべきものである」と明言し、「政治をして国民道徳の最高標準たらしむること」を理想とした。

 

 1930年11月13日、東京駅で右翼に襲われた時発したのが「男子の本懐」であったが、これ程の決意と覚悟を持って取り組むのが「政治」であることが伝わってくる。明治生まれの気骨と精神力がこれまた響いてくる。

 今生きる政治家も正に決意と覚悟を持って国家国民の為に働いてほしいものだ。

 私も先人の尊い生き様を100分の1、いや1000分の1でも踏襲したいものである。