連日、テレビ・新聞はトランプ次期大統領のニュースで一杯だ。

 トランプ氏はオバマ大統領と早速会談し、スムーズな政権移行について動き始めている。

 テレビから見るトランプ氏は、選挙戦の時見せたエネルギッシュな姿勢ではなく、物静かで穏やかな落ち着いた雰囲気である。全く違うスタイルを見せている。

 アメリカのトップリーダーは世界のリーダーでもある。ポストの重さ、責任を十分考えての振る舞いであろう。

 トランプ氏の話題が当分続くことだろう。

 今回の大統領選挙で米国のメディアも敗北をしたと報道されている。

 産経新聞3面によると全米発行部数上位100紙でトランプ氏支持は2紙だったという。支持の2紙はトランプ氏が関係している新聞社とのことだ。

 大多数がヒラリークリントン候補を支持し、トランプ氏を批判したが、結果はトランプ氏の勝利だ。世論調査での数字と逆の結果となった。

 米国のメディアは謝罪文を掲載し、反省しているという。ここがアメリカメディアの潔さである。

日本のメディアも大方はヒラリークリントン候補が勝利するという流れだった。アメリカも日本も予想が外れた。声なき声は表に出てこない。

 昭和58年12月の私の最初の選挙、マスコミの予想は鈴木宗男落選確実だった。しかし私には世論調査が行き届かない地方での支持があった。それは世論調査に反映されない。結果は定員5人で無所属ながら4番目で当選したことを想い出すものである。

 トランプ氏の勝因も声なき声の層が大きな役割を果たしていることがデーターから読み取れる。

 選挙は候補者の発信力、揺るがない信念、何よりも何を求めているか国民の心をつかむところにある。総合的にトランプ氏が勝っていた結果となった。

 日本の国会議員も今回のアメリカ大統領選挙を参考にして、日々活動した方が良いのではないか。

 選挙は判らないものであるから。