東日本大震災の津波で児童教職員84人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の児童23人の遺族が市と県を相手に起こした損害賠償訴訟で、仙台地方裁判所は「教員らは津波襲来の7分前には危険性を具体的に予見したのに安全な裏山ではなく、不適当な場所へ避難しようとした」として市側に賠償命令を下した。

 ニュースの映像から見る限り、土地勘のない私でもなぜすぐ裏山に避難しなかったのかと疑問に思う。

 あの時こうしていれば、こうしていたらと言っても尊い命は帰ってこない。不幸な巡り合わせを悔やむものである。

 あの時、1人の子供が「先生、ここにいたら危ないのでは」と言ったそうだが、その言葉を敏感に察していればと考える時、胸が痛む。

 ここ一番瞬時の判断の重さを考えさせられた判決である。

 16時から10月東京大地塾勉強会。今日のテーマは北方領土問題で私からは昨日もムネオ日記で触れたが、元島民の思いを話し、その後いつも通り佐藤優さんに北方領土に関する正しい歴史認識をお話して戴き、質疑応答した。

 主権・施政権・共同経済活動・自由往来・自然環境保護・文化等、さまざまな意見が出て活発な大地塾となった。

 佐藤優さんに感謝したい。