昨日ビザなし交流で、北方領土国後島・択捉島訪問を終え、記者会見をしたが、やはり拿捕された北海道稚内の第8朝洋丸の件が大きな話題であった。
 偶然、ビザなし交流の日程だったので私は直ちに外務省に人道的見地から食料物資を届けることを強く働き掛けてきたが、実現できて良かった。外務省も一生懸命対応してくれた。やれば出来るのである。
 4日間、北方領土に行っておりその間の新聞を整理していると16日付け東京新聞こちら特報部、佐藤優さんの本音のコラム「鈴木宗男事件」に目が止まる。全文読者の皆さんに紹介したい。

2日、ロシア極東のウラジオストックで行われた日露首脳会談に関して、新聞、テレビ、週刊誌の記者から、何件も照会があったが、3人に対応した後、電話を取らないことにした。過去の経緯について勉強せず、手軽に筆者からブリーフィング(説明)を受けようとしているからだ。1951年のサンフランシスコ平和条約2条C項で日本が千島列島を放棄したこと、56年の日ソ共同宣言第9項では、平和条約締結後の日本への「返還」ではなく「引き渡し」(返還ならば、日本の領土を返すことになるが、引き渡しならばロシアの領土を善意で贈与するという説明が可能になる)などの基礎的な事柄については、きちんと勉強することが専門家に質問をする大前提だ。
 それと同時に自分が所属するメディアが、2002年の「鈴木宗男バッシング」で、北方領土についてどのような報道をしたかもおさらいしておくべきだ。安倍政権が行っている北方領土交渉は、当時、鈴木氏が取っていたスタンスのコピーだ。それならば、なぜ鈴木氏や筆者が国賊であるとたたかれ、逮捕されなくてはならなかったのか。筆者には納得できない。もっとも鈴木氏は「14年たって領土交渉のスタンスがまともになったのでよかったじゃないか」と本心から喜んでいる。こういうところに鈴木宗男氏の魅力がある。

 佐藤優さんの認識に頷きながら歴史を振り返ったものである。
 ロシアの下院選挙でなんとプーチン大統領の総一ロシアは4分の3の議席を獲得している。
 日本で3分の2取っただけでも凄いことだが、4分の3議席獲得を何と表現すればよいのか。
 プーチン大統領は80%の支持があり、我が安倍首相も50%を超えてきた。強いリーダーの下で北方領土問題解決の道筋が出来ると改めて思うものである。