2日間滞在予定の択捉島が天気の関係で1日となり、昨日は精力的に日程をこなした。
 ベロウーソワクリル地区長との面会では地区長より「日露首脳会談を注視したが、両国の善隣関係に交渉により良い関係与えてくれる」と分かりやすく肯定的話だった。
 択捉島は4年振りだが、内岡から空港まで舗装され、住宅も新しくなり公共施設(文化会館等)出来、択捉島はロシア化が格段と進んでいると痛感した。
 島の最有力企業であるギドロストロイは全ての分野に進出しており、ここと日本側企業が上手くジョイントして行くことが大事ではとふと考えたものである。
 夕食交流会を終え、21時択捉島内岡湾を出港し、今朝古釜布沖に到着。近くに(約1キロ先)、拿捕されている第8朝洋丸(199トン)が見える。後ろの方にロシア国境警備艇らしき船が肉眼でも確認できた。
拿捕されたとの情報が入った時から(16日午後1時過ぎ)、外務省に連絡し人道的配慮で食料品の差し入れが出来るよう働きかけていたが、午前9時40分「えとぴりか」の小型ボートに私が乗り込み、米・水・醤油・海苔・野菜等を届けることが出来た。船長含め17人の乗組員全員元気で体調は問題ないとのことであり、安心した。
 「1日も早い解決に向け関係者が努力するので頑張ってほしい」と申し上げた。
 船を離れる時、我々は何時間後には根室だが、乗組員は何日留め置かれるのかと思った時、申し訳ない気持ちで一杯だった。
 領土問題が解決していれば拿捕もなく臨検もない。このことだけを考えても1日も早い北方領土問題を解決しなければと、ここはまさに安倍総理の決断、判断しかないとつくづく感じたものである。
 安倍総理ならやってくれると確信してやまない。

古釜布沖に留め置かれている第8朝洋丸

第8朝洋丸にのせる人道支援物資

鈴木代表とともに支援物資をのせたエトピリカⅡ

第8朝洋丸乗組員と話す鈴木宗男代表