大リーグ、イチロー選手が3000本安打を達成した。史上30人目の快挙である。日本で2000本安打すると名球界入り、更には野球殿堂入りに繋がる。
 野球の本場、メジャーでの3000本安打は計り知れない重み、価値である。日本人ここにありをアメリカで示した。お祝いと敬意を表したい。
 イチロー選手に続き、リオデジャネイロオリンピック競泳男子400メートル個人メドレーで萩野選手が金メダル、瀬戸選手が銅メダルである。表舞台で一番高く、翩翻(へんぽん)とひるがえる日の丸を見ながら、そして君が代を聴きながら、何とも言えぬ感動を覚えた。こうした自然な気持ちが愛国心ではないかと思った次第である。
柔道も男子、女子、頑張っているが、決勝進出がない。オリンピックに出ただけでも凄いことなのにお家芸と言われる柔道では金メダルを取らないと評価されない。銅メダルでも結果は出したと思うが、皆「申し訳ない。すみません」という言葉が付いて出る。勝って当たり前と言われる柔道代表選挙の大変なプレッシャーが伝わって来る。
これからの中量級・重量級選手に期待したい。
重量挙げ女子48キロ級で、4大会連続出場でロンドンオリンピック銀メダルの三宅宏美選手が銅メダルに輝いた。
4大会連続出場も大したことで、しかも2大会連続のメダル獲得も快挙である。
何よりもスナッチの3回目、渾身の力を振り絞ってやっとの思いで成功し、さらにジャーク107キロを挙げ銅メダルを決定づけた後、三宅選手はバーベルに頬ずりした。万感の思いで感謝を表すその姿はフェアプレー精神そのものである。
毎日バーベルと向き合っての20年近くである。愛おしくバーベルに触れ感謝する三宅選手の素晴らしい人間味に私は大きな感銘を受けた。その心構え、心のありように勝利の女神が微笑んでくれたと思う。
スポーツの果たす大きな力を一日で沢山の日本選手から教えられた。「頑張れニッポン」、リオデジャネイロオリンピックでのメダルラッシュを待ちたい。