新聞・TVは内閣改造を受けてそれぞれ論評している。閣僚個々人に対しても期待感、辛口、甘口、さまざまな評価である。
 今回の改造で9人が留任、横滑り、稲田、山本両氏は2回目の閣僚で8人が初入閣である。
 8人のうち2人は参議院枠だが、6人の衆議院議員を見ると細田・額賀・岸田・二階・麻生・無派閥からの起用である。
 2回目の稲田氏は細田派、山本氏は石破派で、留任・横滑り以外の閣僚を見ると各派閥のバランスを考えた公平な配置になっている。
 これを見ただけでも安倍総理の万般に配慮した賢明な人事であることが窺(うかが)い知れる。重厚、実務型の配置で実現、実行内閣である。
 人事を行うと1人味方になっても10人敵にまわすことになる。それゆえに人事の妙ということが言われるが、今回の党役員、内閣改造を見る時、「人事の安倍」と言っても良い見事な裁きである。自信を持って諸課題に取り組んで戴きたい。
 中でも岸田外相の留任、世耕経産大臣の起用は日露関係シフトと受け止め、歴史の一ページを切り拓くものと期待してやまない。
 来月にも召集される臨時国会が楽しみになって来た。