相模原市の障害者施設で19人を殺した植松聖容疑者が措置入院先から退院した3月、友人に「(病院を)だましてやった」と話していたと報道されている。(7月30日スポーツニッポン22面)
 「友人は『まだおかしなことを言っていた。全然治っていないと感じた』と話していた。(同)
 とんでもないことである。退院の時、両親と住むとなっていたが、1人で居り、この点、県・市・警察はどの様な連絡体制になっていたのか。
 植松容疑者の責任が一番だが、関係者のチェック機能がどうなっていたか指摘したい。
 昨日も書いたが再発防止のためしっかり検証し、調査研究チームを早急に立ち上げるべきではないか。
 昨日の読売新聞2面に「記者会見 陛下自ら文案 宮内庁も事前確認」という見出し記事を注意深く読んだ。
 読者の皆さんも目にしたと思うが、一部ご紹介したい。

 天皇陛下が、誕生日に際する記者会見で質問に回答したり、東日本大震災追悼式や全国戦没者追悼式で述べられたりする文案は、側近らの協力を得ながら、陛下が一言一句練り上げられている。
 式典など公の場でのお言葉は、象徴の立場に基づく「公的行為」と位置づけられ、最終的には、内閣が責任を負い、憲法に抵触するような政治的発言にならないよう配慮がなされている。
 戦後70年の節目となった昨年の全国戦没者追悼式では、お言葉に「さきの大戦に対する深い反省」という表現が新たに盛り込まれ、注目を集めたが、陛下のお気持ちの表現として問題にはならなかった。
 記者会見などの発言も、陛下自身が慎重に言葉を選ばれ、宮内庁も事前に確認している。
 2009年11月の即位20年の記者会見で、皇族の数が減り、皇位の安定的な継承が懸念される現状を認めたが、「制度にかかわることについては、国会の論議にゆだねるべき」と線を引かれた。13年12月の誕生日の記者会見では、憲法の遵守を念頭におき、天皇としての活動を律していると述べられている。

 この天皇陛下のお気持ちを国民から選ばれた国会議員はしっかり胸に刻んで戴きたいと願ってやまない。
 昨日、14時から旭川市で「知の巨人」佐藤優さんが「塩狩峠と私」というテーマで講演され拝聴した。
 「塩狩峠」は三浦綾子さんの名作で、私が収監中に佐藤さんが差し入れしてくれた一冊である。
 社会の為、人の為に命を懸けて行動する尊さや人を愛することの重さを佐藤さん流に解説され大勢の人が感銘したことと思う。勿論、私もその一人である。
 流石、佐藤優さんは「知の巨人」だと旭川の皆さんもよく理解して下さったことだろう。