アメリカ民主党大会最終日、大統領候補指名を受けたヒラリークリントン氏が受諾演説した。
 テレビから見る限り、相当気合いの入った魂を込めた話しぶりである。大声援、熱狂が起こった。壮大なドラマの1ページにアメリカのエネルギーを感じるものである。クリントン氏は真正面からトランプ氏を批判し、トランプ陣営も応じている。
 日本は、直接相手を批判したり攻撃すると大人げないとか、フェアでないと受け取られるが、アメリカは目に見える形でやり合い、堂々と平場で応酬(おうしゅう)する。文化の違いとはいえ、分かりやすい手法である。
 あと3ヶ月一寸(ちょっと)、アメリカのトップリーダーに誰がなるのか注目していきたい。
 ヒラリークリントン氏68歳、トランプ氏69歳、お互い人生経験ある人物の戦いである。中身の濃い、熱い戦になる事だろう。
 公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)は、昨年度の年金運用は5.3兆円赤字になったと発表している。この事についてメディアは不安感を煽っているが、累積では45兆円の黒字であることをはっきり伝えているのは読売新聞が2面で扱っているが、他は赤字の5.3兆円を大きく載せるだけで公平とは言えない。
 累積で赤字なら心配だし問題だが、単年度5.3兆円赤字だけを取り上げ、累積45兆円もの黒字をきちんと評価しないのは、不公平、フェアではない。
 年金は国民生活を守る大きな柱である。政府が賢明にしっかりチェックしながらやっているものと理解し、今後も健全な運用をしていくものだと信頼したい。
 お互い冷静に見守っていきたいものである。