東京都知事選挙がスタートした。
なんと、昨日夜になって元日弁連会長の宇都宮健児氏が出馬を取りやめ、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏を応援するという。
 一昨日には、元通産官僚の古賀茂明氏が民進党東京都連から都知事選挙への推薦を受けておきながら鳥越氏の記者会見に現れ、鳥越氏への協力を明らかにした。どれもこれも出来レース的な結末となっている。
 本来、自分の主張、考え、政策一致が先にあるべきなのに、自分勝手な野合と言われても仕方ない密室での取り引きと言ってよいのではないか。
 昨日の日本記者クラブでの会見でも、鳥越氏は政策について明確にはされなかった。鳥越氏は「改憲の流れを変えたい」と言っているが、それならば国政選挙に出るのが筋ではないか。
 都知事は、憲法改正に反対するのが仕事の中心ではないはずだ。「参院選挙の結果を見て決断した」というが、それならば、与党が勝っていなければ都知事選に出なかったということか。どうも辻褄(つじつま)の合わない話である。
 まさにマスコミが使う「後出しジャンケン」と言われるやり方である。
 17日間、骨太の「この東京をどうする」という論戦を期待したいが、メンバーを見るとその方向にはならない様な、寂しい、物足りない気がする都知事選挙である。
 読者の皆さんはいかがお考えだろうか。