昨日、北海道七飯町で「しつけ」のため、山におかれ行方不明になった小学2年生が無事6日振りに発見され、ご両親・ご家族は勿論のこと全国の皆さんが安堵したことだろう。
 連日、警察・消防、さらには自衛隊も加わっての捜索の様子が伝えられた。そうした中で日が経つにつれ、父親に対して疑問を持つ声を聞くようになった。
 最初に「山菜取りではぐれた」と説明したのが、その後「しつけ」のためと発言を変えたことが原因だろう。
 メディア、しかもネットの時代、瞬く間に様々なニュースが流れる時代の怖さである。
 そこで思い出すのが平成6年6月27日の松本サリン事件である。あの時も第一通報者の河野義行さんが疑われた。報道から流れたのは河野さん犯人説だった。結局はオウム事件となったが、報道の怖さをつくづく感じたものであった。
今回も無事見つかりハッピーエンドで良かったが、時間がかかり、発見できなかったならと考える時、ゾッとする話である。
 改めて報道、特に今はネット時代、共々考えて行かなくてはならない社会問題だと考えるのは私だけではないだろう。
 15年前、メディアバッシングに合い、全く事実でないことが一人歩きをし、すべて否定されてしまった私の経験からも全ての報道各機関は真実を伝えることが一番であることを改めて確認したいものである。