「レスターの奇跡」サッカーイングランド・プレミアムリーグで岡崎慎司選手が所属する創設132年のレスターが初優勝した。
 7年前は3部リーグ、2009年から2013年まで2部リーグ、2014年から1部リーグに上がったが、昨年はなんと一時最下位になり、やっと終盤に14位に上がったチームである。
 今季の開幕前オッズ(賭け率)も5001倍でネッシー発見の501倍と比較しても今回の優勝がいかに大きな出来事だったかがうかがい知れる。
 個人競技は1人の戦いでまさに個の勝負である。しかしチームプレーは個人の技量、1人ひとりの持っている力を最大限発揮し、それをチームプレー、チームワークで上手くかみ合うと2倍、3倍の効果が出てくる。
 報道から知る限り岡崎選手はじめ、チームメートが一丸となって戦った結果である。
 1人のスター選手、1人のエースストライカーよりも、全員サッカーをしたしスターが結果を出したのである。
 「奇跡」を作った中に日本人選手がいたことを誇りに思う。
 ところでレスターと言う町はロンドンから北に約160キロ、人口30万人南西アジア出身の移民が多く人種の多様性に富んだ所だそうだ。
 チームの置かれた状況、サポーター、町の人達の思い、様々な要素が重なっての「奇跡」だったのだろう。
勇気の湧いてくる希望が見いだされる今回のレスター優勝劇である。
 改めて岡崎慎司選手のオーバーヘッドキックでゴールした瞬間を想い出しながら人生諦めてはいけない、人生諦めるなと鼓舞(こぶ)するものである。
 こどもの日、日本の将来を担う子供達に目標や目的をしっかり持って夢に向かって1歩でも2歩でも近づく努力を心から願うものである。