ゴールデンウィークも後半に入ったが、熊本地方は雨が降り余震も続いている。今も避難生活を送っている皆さんのことを考えると何とも言えぬ思いである。
 自然の成したこととは言え、復旧・復興は政治の責任である。
今回の対応について報道機関各社の世論調査によると60%近くが評価している。安倍総理のリーダーシップ、菅官房長官始め司々の人がそれぞれ役割を果たしていることに世論は「良」としている。
 5年前の東日本大震災の時と対応の差が歴然としていることが判る。こうした時にこそ、トップリーダーの資質が問われるのである。
国民の声、思いをしっかり受け止めて今後とも良い政治を進めてほしい。
 5月2日、1995年大阪市東住吉区の小6女児を保険金目当てで焼死させたとして無期懲役とされた母親の再審初公判が大阪地裁で行われた。
 検察側は冒頭陳述で「有罪の主張はしない。裁判所にしかるべき判断を求める」と述べている。
 弁護側は「無罪論告をして謝罪すべきだ。それが冤罪を防ぐ第一歩になる」と訴えた。8月上旬にも無罪判決が言い渡されることになると言われている。
20年も拘束してきたことに検察はどれほどの責任と申し訳なさを感じているのか。
権力側の面子にこだわり、人間性の欠けるやり取りに憤りと腹立たしさを禁じ得ない。
間違いや過ちは起きるし起こり得る。そうした時は素直に謝り反省するのが人の道ではないか。言い訳やごまかし、その場しのぎは許されるものではない。
大阪地検特捜部の犯した村木事件を機に検察改革が求められたが、肝心の人としての心構えが検察側に出来ていないのでは、冤罪はこれからも起きると危惧するものである。
 こうしたことに国民から選ばれた国会議員はもっと敏感に反応し立ち上がってほしいものである。