サッカー女子リオデジャネイロ五輪アジア最終予選、なでしこジャパンは6対1とベトナムに勝利したが、試合前に中国が韓国を破り日本のオリンピック出場はなくなっていた。世界のランキングからいくと圧倒的に上位の日本が格下に負け続けたのはなんだったのか、将来を考えるうえでもよく検証すべきでないか。

佐々木監督の采配について指摘する声もあれば澤穂希選手の引退が影響したとか選手間のコミュニケーション不足、連帯プレーがなっていなかったとか、なによりもチームワークがなかったとか、負けると次から次へと今迄聞かれなかった批判が出てくる。

勝負の世界、勝てばヒーローだが負けると特に期待が大きければ大きいほど反動が出るのか常(つね)である。同時にあの東日本大震災の年に2011年ワールドカップで優勝し国民を勇気づけた。

2012年ロンドンオリンピック、昨年(2015年)のワールドカップも準優勝と絶えず勝つことを求められてきたなでしこジャパンである。実績があっただけに何かにつけてプレッシャーもついて廻ったことだろう。夢を求め、夢を叶え、夢を継続したなでしこジャパンであった。

いつも勝ち、いや勝てというのはあまりにも酷な願望である。どの世界でも勝者があり一方で敗者がある。そうした中で新たな歴史、結果を作るしかない。

新生なでしこジャパンの勇姿をぜひとも見たいものである。いや見せて欲しいと願ってやまない。

朝日新聞1面トップに「介護施設に抜き打ち指導 厚労省方針 虐待急増に対応」という記事がある。「抜き打ち指導」というならなぜ公(おおやけ)にするのか。静かに淡々と粛々とやれば良いのではないか。表ざたにし何の意味があるのか。虐待という命に関わることである。効果的な指導をしたいなら、尚更ではないか。何を考えているのかと思うものである。