安倍首相は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の代執行訴訟で福岡高裁 那覇支部の出した和解案を受け入れ、関係閣僚に工事中止を指示した。沖縄県 側も同意し、普天間飛行場移設については再協議する事になった。

安倍首相の決断を評価したい。沖縄の声、思いを受け止め翁長知事と忌憚(きたん)のない話をして欲しいものである。

先の大戦で受けた沖縄の悲惨な筆舌に尽くしがたい出来事を、更には戦後 27年米国の施政権下にあり、日本本土と差別された歴史を真摯に受け止め政 府は話し合いをして欲しいものだ。

政府は国益を守る事を第一に考えるだろう。沖縄は沖縄で県民の思いを第一 に考えるだろう。どちらも間違っていない。どこで折り合いを付けるかである。 民主主義は調整、話し合いで事が進められる。実りある議論を司々の人はして 戴きたいと心から願ってやまない。それにしても安倍首相はやるものである。

女子サッカーリオデジャネイロオリンピックアジア最終予選でなでしこジ ャパンは中国に敗れリオ出場は絶望的になった。ワールドカップで世界一にな ったのが6年前、昨年は準優勝と結果を残してきた世界のなでしこジャパンだ ったが、どうしたのか。選手のモチベーション、指揮官の判断、うまく歯車が かみ合っていない感じがする。

話題になり、注目され原点を忘れてしまっては元も子もない。なでしこジャ パンの出来事は多くのアスリート、プレーヤーに言えることである。

いわんや政治家にも当てはまる。足元をしっかり見つめてなでしこジャパン の残り2戦、必死の闘いを見たいものである。

一方、卓球世界選手権団体戦で日本女子は決勝進出した。2大会連続の決勝 進出でこちらは順調にいき明暗を分けている。勝負の世界はどこも厳しいもの だ。