昨日の読売新聞4面シリーズもの「語る」で衆院選挙制度改革で伊吹文明元衆院議長が極めてわかりやすい含蓄のある話をされている。
伊吹先生は「衆院選挙制度に関する調査会設置の経緯を忘れてはならない。2012年の社会保障・税一体改革の際、議員定数の削減が問題になり、その後2度の衆院選で自民党は定数削減を公約した。加えて最高裁が現在の選挙区割りの『1票の格差』は憲法14条の『法の下の平等』に反すると判決している。この2点への解決策が今回の答申だ。自民党が政権に戻り、各党で選挙制度改革について協議したが定数を小選挙区と比例のどちらで減らすかを巡って頓挫し各党の幹事長が当時議長だった私に『立法府で議論をお願いしたい』と要請した。衆院の公式機関として調査会を設置し、その『答申を尊重する』と自民党も含めた各党が衆院議院運営委員会で決議した。立法府の先送りは国民への約束違反になる。同時に衆院議長や自民党も所属する国会の権威を貶めることになる。自民党総裁として安倍首相は調査会設置の経緯を知っており、答申を尊重すべきという総裁の発言は少しもぶれていない」と述べている。
この伊吹元議長の歴史の証言を自民党の国会議員は胸に刻むべきではないか。
又、調査会の1票の格差是正の答申についても「違憲立法審査権を持っている最高裁が衆院選を『違憲状態』だと言えば国会は従わなければならない。」定数是正についても「与野党とも14年の衆院選で定数削減を公約してしまった。ポピュリズムの弊害だが約束した以上は守らなければならない。公約を守らなくても良いとなれば有権者は何を信用して投票したらいいのか」と明快に述べている。
改めて伊吹元議長の重みのある奥の深い話に敬意を表するものである。
 11時半からテレビ東京の田勢康弘さんのニュース新書に出演し13時半から袴田巌さんの再審無罪を求める会に出席し挨拶の機会を得る。
 14時半から蛯名釧路市長のご長男宰君の結婚祝賀会に出席。
 17時から18時TOKYO MXテレビ「淳と隆の週刊リテラシー」に出演。
 18時過ぎから拓大野球部後援会総会に出席。
 あっという間の1日だった。