自民党・公明党で協議していた軽減税率について公明党の主張通りで決着している。参議院選挙を控え安保法制で自民党に引きずられ組織の中でもさまざまな意見、声があり、ここは公明党としても成果を出すしかなかった。
役所の中の役所と言われた財務省も官邸に押し切られてしまった。
 産経新聞朝刊3面によると菅官房長官は意向を受け付けない財務省の田中一穂事務次官と佐藤慎一主税局長に官邸への出入り禁止を通告したとも書かれている。政治家が本気になったときの迫力が見えてくる。
 毎日新聞1面トップに「選挙優先官邸主導。菅氏、学会幹部と蜜月」という大見出し記事があるがまとめるにあたり菅官房長官がリードしてきたことが窺い知れる。
 昔、田中角栄先生から「鈴木君、世の中三すくみだ。国民は役人に弱い。行政指導があるからだ。しかし役人は、政治家に弱い。それは人事権だ、だが政治家は国民に弱いそれは選挙だ」とよく言われた。
 この三すくみを上手に扱う菅官房長官はやはりなかなかの人といえる。
 安倍政治の要である菅長官の一挙手一投足にこれからも目を離せられない。