平成7年7月22日当時、小学6年の女の子が火災で焼死し、殺人などの罪で無期懲役が確定していた母親と内縁の夫が26日、大阪高裁で再審が認められ、大阪高裁は2人の刑の執行停止決定に対する検察側の異議を却下し、母親と内縁の夫は14時過ぎ、釈放されたことがテレビで大きく扱っている。

23日の高裁の決定は「火災は放火でなく、車のガソリン漏れからの自然発火で出る可能性が否定できない」と平成24年3月の大阪地裁決定に続き再審開始を求めた。

高裁は「無罪の可能性が高くなっており、身体拘束が約20年間に及んでいることを照らすと、刑の執行を今後も続けるのは正義に反する」として、本日14時をもって停止すると決定した。

事件とした警察、起訴した検察、そして間違った調書を鵜呑(うのみ)にして判決を出した裁判官はどうこの2人に償うのか。

人としての心があるなら、堂々と表に出て、今、どんな思いでいるのか話してほしいものである。

人の一生をメチャクチャにした責任はどう取るのか、はっきりしてほしいものである。

特に起訴した検察官の責任は重い。十分なチェックをしていたのかどうか、説明する義務があるのではないか。間違った権力の行使は恐ろしいものである。

私自身、国策捜査にあった者として「狙ったら何でもできる」、これが検察である。自分達の都合の良いシナリオ・ストーリーを作り、その線に沿って事件が作られていく。

私が逮捕された「やまりん事件」で、私の後援会会長をしてくれ、官房副長官就任のお祝い(政治資金規正法に基づく)、領収書を出したお金でも受託収賄として事件にした。やましいお金なら領収書は切れないであろう。これを全国会議員にあてはめたら皆、捕まることになるのではないか。なんとも理不尽なことであった。

釈放された2人には健康に留意し、新しい人生を送って戴きたい。

51歳、49歳だから、まだこれからの時間がある。是非とも幸せはこれからであることを願うものである。