沖縄の翁長雄志知事が昨日、米軍が使用している普天間飛行場の移設先となる名護市辺野古沖の埋め立て承認を取り消した。

翁長知事が9月、ジュネーブの国連人権理事会で「第2次大戦のあと、アメリカ軍は私たちの土地を力によって接収し、そして、沖縄にアメリカ軍基地を作りました。私たちが自ら望んで、土地を提供したことは一切ありません。沖縄は、日本の国土の0.6%の面積しかありません。しかしながら、在日アメリカ軍専用施設の73.8%が、沖縄に存在しています。70年間で、アメリカ軍基地に関連する多くの事件・事故、環境問題が沖縄では起こってきました。私たちは自己決定権や人権を、ないがしろにされています」

「今、日本政府は、美しい海を埋め立てて、辺野古に新しい基地を建設しようと強行しています。彼らは、昨年沖縄で行われた選挙で示された民意を、無視しているのです」
と訴えた。その考え、主張を踏まえて立ち上がったのである。

当然政府は不服審査請求を行うであろう。これから裁判になって行くが、翁長知事には沖縄の民意が付いている。政府がゴリ押し、無理をすればするほど翁長知事に風が吹いてくる。

仲井真前知事が選挙公約に反して埋め立てを認めたこと事態が問題だった。翁長知事には県民投票のカードも有れば、知事選挙のカードもある。来年参議院選挙にぶつけたならば、大きなうねりが出ることだろう。

沖縄県民の魂の叫びを聞かない政治はありえないし、沖縄県民が黙っていない。

今一度冷静に世界一危ない普天間飛行場の使用を止め、一時的に下地島飛行場、嘉手納飛行場の活用を考えた方が現実的と思うのだが。

誰よりも沖縄と係りを持って来た政治家として私は沖縄県民の声を、いや声なき声をしっかり尊重して参りたい。