安倍総理は内閣改造を行った。9人が留任で10人が新たに入閣した。初入閣の中で、農林水産大臣森山裕氏の起用はベストな人事である。

平成10年の参議院議員選挙で初当選した。あの時、私は同じ小渕派の井上吉夫参議院議員が出馬していたが、森山さんは「鈴木宗男先生の応援が欲しい」との要請に応えて応援に行ったことが懐かしく想い出される。

山中貞則先生が亡くなった後、その地盤を引き継ぎ、衆議院議員となった。一貫して農林水産政策に携わってきた第一人者である。

苦労人で鹿児島市議から国政に転じられ、持ち前の人柄で鹿児島での信頼、評価は極めて高い。

TPP(環太平洋経済連携協定)妥結後、様々な国内対策が必要となってくることを考える時、森山新農相に大きな期待を寄せるものである。

組閣名簿を見ながら党内のパワーバランスを考えた無難な人選と受け止めた。

当然ながら菅官房長官が留任し、内閣の要として益々その存在感、重みは増して行くことだろう。

人事には悲喜こもごものドラマが展開される。残念ながら今回、入閣の声がかからなかった人は、来年の参議院選挙後の改造を待つしかない。

楽しみは先にと前向きに考え、一生懸命汗をかき、仕事をすることが次に繋がるものである。