日本歯科医師連盟の政治資金規正法違反事件で、日歯連の杜撰(ずさん)さが明らかになっている。

読売新聞1面トップでは「日歯連迂回献金が常態化、10年参院選別候補へも計画 地検特捜部 西村・石井議員に聴取要請」

朝日新聞も1面で「迂回 前回事件直後から 07年選挙 日歯連、地方組織通じ」、39面には「手法変え3選挙で迂回 日歯連 規則逃れ寄付図る」

毎日新聞も29面トップで「06年にも迂回寄付 日歯連参院選前年4700万円」

産経新聞も29面トップで「公選法違反でも捜査 東京地検職員に250万円支給疑い 日歯連迂回献金 元会計責任者 前会長ら事前に了承か 22・25年参院選前理事長に報告 診療報酬アップへ巨費投入」

東京新聞は27面トップで「石井みどり議員支援に3.4億円 日歯連13年参院選で」

日本経済新聞は39面で「資金移動10年に了承 日歯連理事会『迂回』認識か 歯科分かる議員増やす 診療報酬改定など危機感」とそれぞれ大見出しで出ている。

自民党、民主党の公認候補である。率先(そっせん)して本人から事情を聴き、ことと次第によっては党として離党勧告とか、役職停止とか、国民に目に見えた形で処分すべきでないか。

自民党、民主党は「捜査を見守りたい」と他人事(ひとごと)みたいなことを言っているが、政党の重み、責任を考えずして組織は成り立たない。自浄能力を発揮すべきである。

国民は我々の税金を特定の団体に私物化されているのかという憤りと強い怒りを持っている。

石井みどり、西村正美両氏は勿論だが、自民党、民主党も所属議員である以上、国民にきちんと説明するのが当然ではないか。

自民党所属の衆議院議員だった武藤貴也(現在は無所属)の時も、自民党の公募で出ていながら、そして自民党議員であったにも関わらず、国民に対して自民党は何の説明もない。こうした上から目線のやり方はどこか

で大きなしっぺ返しがあることだろう。

党としてのケジメを付けることを願ってやまない。