朝の報道番組は安保関連法案成立の話題を各社取り上げていた。与党側の説明は歯切れの悪いとても納得できる説明ではなかった。
 野党側も自己主張で、ただ反対では数で負けてしまう。それならばバッチを外し、野党議員が全員辞めて国民と共に闘うという位の「決意と覚悟」が必要だと思うのだが。
 NHKの日曜討論を見ながら、何か評論家的なやり取りに消化不良の感で一杯だった。
 安保関連法制は来年夏の参議院選挙の争点の一つになろうかと思うが、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の今の日本人の受け止めからして、9カ月後まで今の熱意が残っているかどうかがポイントでないか。
 17日の参議院安全保障関連法案の特別委員会での採決は「議事録では『……(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)』とだけ書かれている」(東京新聞1面)。
 私もテレビ中継を見ていても、人だかり、人が重なっており、委員長の姿形は見えず声は聞こえない。それをもって採決、可決というのはデタラメである。
 正式な議事録は数日後に完成するそうだが、どんな議事録が作られるのか読者の皆さんも注意して見てほしい。
 「聴取不能」と書かれている未定稿の議事録が一番正確だと考えるが、どの様なものが作られるのかよくチェックして参りたい。
 国権の最高機関と言われる国会で、嘘やデタラメ、ゴマカシは許されることではないと思うのだが。