自由民主党の谷垣幹事長は4日の記者会見で、元最高裁長官であった山口繁氏が安保法案を「違憲」と指摘した事に対し、「山口氏の個人的認識」だと述べている。
 いつから自民党は人生の先輩に対し、更には三権分立の司法のトップを務めた人にこの様な物言いをするようになったのか。人としての矜持を失くしてしまったのかと驚くばかりである。
 最高裁長官を経験した人の発言は、辞めても重いものではないか。一般の評論家や学者の発言とは違うと思うのだが、それほどまでに人を切って捨てるようなやり方をしているとブーメランとなって、いずれ自分に返ってくる事を頭に入れていた方が良い。
 人としての「心」を持っていないところに、今の政治家の軽さが感じられる。もっと人の道を尊重する心で向き合ってほしいものである。
 党の幹事長を務めた先輩議員の発言に対しても「もう辞められた方ですから」となんとも人間的でない発言も時々聞くとき、この様な頭づくりの政治家の下では、良い政治家は育たないとつくづく思うものである。
 昨日は、17時から家内の故郷、広島県大崎上島町で「竹原豊田法人会」からの依頼で、1時間半講演する。家内の同級生、知り合いも多数来ており、地元に帰ってきたような気持ちで北方領土問題、鈴木宗男の生き様を話させて戴いた。人の出会い、人情の機微に感謝したものである。
 昨日は、千歳から羽田、羽田から広島へ飛び、車で竹原港に向かい、高速船に乗り、大崎上島に行き、帰りは大崎上島からフェリーで竹原港へ。車で三原駅に行き、新幹線に乗り、新大阪へ出る。飛行機、列車、船、車と移動手段に使うものすべてに乗った事になる。
今日は、関西空港から羽田で乗り継ぎ釧路に飛び、根室管内、釧路市内を廻る。日本中を移動しながら思う事は、それぞれの地に文化、歴史があり、人間関係があるものだと感謝するものである。