自由民主党所属の武藤貴也衆院議員が、未公開株の購入をめぐる金銭問題で自由民主党に離党届を出し、自由民主党は受理している。

公明党の山口那津男代表は党中央幹事会で「単なる離党だけでは済まない問題だ。国会議員として自ら事実を説明することが一番求められている」と述べ、同じく公明党の漆原良夫中央幹事会会長も会見で「武藤氏本人の説明を強く求めるべきだ」と要求したと報じられている。山口・漆原両氏の言うことはもっともである。

自民党は武藤議員本人の説明責任がない中で事実関係もはっきりしない内に簡単に離党を受理した。党としての姿勢が問われるところである。

何よりも武藤氏本人が公に何の説明責任、情報開示をしていない。これは無責任極まりない。

選挙という民主的手続きで選ばれ国会議員になった以上、何よりも大切なことは国民の代表であるということだ。この自覚をどこまで持っているのか。

「間違って国会議員になった典型である」という声も聞こえてくる。

谷垣幹事長は「本人がきちんと説明責任を果たす必要がある」という前に、自民党として何故、武藤氏本人からきちんと事実関係を聞かなかったのか。武藤氏の話を聞いた上で離党届を受理するのが手続きではないのか。

武藤氏はツイッターでも安保法制に反対するデモを呼びかける学生らのグループに「戦争に行きたくないじゃんという極端な利己的考え」と断じた。

この武藤氏の言葉をそっくりノシを付けて「何の説明もなく離党届を出したあなたは極端な利己的考えではないですか」と言いたい。

この武藤問題を軽く見ると自民党にブーメランとして返ってくることだろう。

安保法制でも、安倍首相談話でも公明党が大きな役割を果たしてきたが、この武藤問題でも公明党が国民視線で大きな存在感を示している。

今朝のテレビ・新聞は、昨日の甲子園決勝戦のニュースで満載だ。

高校野球100年の記念大会に相応しい熱戦に多くの野球ファンが感激と感動を受けたことだろう。

私も昨日夜のスポーツニュース、今日の朝刊を見ながら一個の白球を求め、直向きに頑張る球児に勇気や元気を戴いたと感謝するものである。